凡人の生存戦略

生き馬の目を抜く乱世を生き抜くため、ごく平凡な勤め人が不動産賃貸業に挑む記録。

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【不動産と大学入試】大学別地元占有率を見ると需要が見えてくる

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大学近くのアパートを検討する際、「県外からどれぐらい生徒が来るのか?」というのは気になるポイントですよね。

不動産の目線で考えると、「地元占有率が高い=一人暮らしをする人の割合が少ない」とも捉えることができます。

全国の大学における「地元占有率」は、地域差があることを前回ご紹介いたしました。

 

そこで今回は、もう少し具体的な例を挙げて、どれぐらいの占有率を誇っているのか見ていきたいと思います!

 

 

東大の地元占有率は?

誰もが知る、日本最難関大学東京大学

実際、東京、もしくは首都圏以外の地域から合格しているのでしょうか?

 

東京を含めた関東地区の出身者の割合は、かつては全体の5割程度でしたが、近年はそれより高い6割弱で推移しています。

【参照】東京大学 出身地域別合格者数の推移 | 東京大学入試情報2021 | 東大塾

 

東京大学は、毎年約3,000人が合格するマンモス校

そんな中で、東京や関東地区が占める割合は6割弱という結果となりました。

つまり、半数近くは他地区から入学します。

 

※余談ですが、近年の東大は関東地区からの合格が増えすぎてきていることもあり、地方へのPRにかなり力を入れています!

 

地区別にみると、

  • 北海道・東北地区:約4%
  • 北陸・中部地区:約11%
  • 近畿以西:約27%

となっており、関西圏からの合格者が比較的多い(5人に1人程度)です。

 

 

名古屋大学の地元占有率

続いて、我が地元愛知県が誇る名古屋大学はどうでしょうか?

東海地区と言えば、地元占有率がかなり高い地区として昔から名高いのですが、現状はどうなのでしょうか。

 

名古屋大学合格者数の地元占有率は実に74%に達しています。一方、人口占有率は12%程度なので、地元占有率比は実に 6.24 にもなります。隣接する、北陸甲信地方も1%を超えています。

【参考】東大合格発表2018 - 旧帝大の地元占有率 - 東大早慶合格率から見る首都圏進学校

 

2018年の数字で、実に73.66%と非常に高い地元占有率を示しています。

これは名古屋大学でこの状況なので、多くの東海地区の大学で地元占有率は高いです。

つまり、他県からの流入が少ない(学生アパート需要が他の地区と比較してやや低い)ことが想定されます。

 

 

鳥取大学の地元占有率

一方で、いわゆる「地方大学」と呼ばれる大学の中で、県外からの募集に力を入れている大学がいくつかあります。

そのうちの一つが、鳥取大学です。

 

鳥取大学では、全国から受験生が出願できるよう、こんなパンフレットなんかも作っています。

地方国公立大学の魅力

http://www.admissions.adm.tottori-u.ac.jp/wp-content/uploads/2018/05/chihokokuritsu.pdf

 

地方国公立大学を目指すメリットとして

  • 学費が安い
  • 家賃が安い
  • (寮生活などを通じて)自立心が芽生える
  • 全国に友人ができる
  • 面倒見が良い

などのメリットを全面に推しだしています!

 

ちなみに、ここで地元占有率について触れられていますが、全体5,204人(2017)の内、鳥取県出身者が全体の17%に対し、それ以外の県出身者が83%も占めていることがわかります。

 

 

福井大学の地元占有率

福井大学は、高い就職率を全面的にPRしていることで有名です。

 

大学通信調査の「全国大学就職率ランキング2021」において複数学部を有する国公立大学では14年連続1位となりました。

【参考】国立大学法人 福井大学 キャリアセンター

 

Uターン就職にも力を入れていて、福井大学を選んでもスムーズにUターン就職ができるように様々な取り組みを行っています。

福井県がハイペースで県外大学と協定を結ぶ理由 学生7割が県内戻らず…Uターン就職へ情報提供 | 政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE

 

そんな福井大学の地元占有率は、福井県出身者が27.9%に対し、それ以外の県出身者が72.1%とこちらもかなり高い数字となっています。

合格者/入学者の内訳 地元占有率ランキング | 医学部比較ランキング | 医学部受験ラボ

 

まとめ

今回は一部の大学のご紹介のみに留まりましたが、地域やそれぞれの大学によってかなり差があることがお分かりいただけたかと思います!

 

次回は、学部ごとの地元占有率への影響について考えてみたいと思います!

それでは、また!